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2015年10月11日 (日)

キネマ航空 012 便 予告編 (その 1)

今日より 4 日に亘り、キネマ航空 012 便で上映する 7 作品の予告編として、作品の監督のプロフィルと出てくる飛行機のリストという、何の脈絡もない話を並行して紹介してゆきます。

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この作品で、多少は七面倒くさく感じるかもしれないフランス映画の楽しみ方を当CEO が力説しております。搭乗時には、ぜひご一読ください。

恐怖の報酬 " Le Salaire de La Peur  " (1953) 

原題をそのまま訳した邦題です。

どこの国の映画にも国外のうらぶれた、あるいは危険な街を舞台とした娯楽映画のジャンルがあります。

フランス映画では、「望郷 " Pépé le Moko " (1937)」、アメリカ映画ではフランス外人部隊が背景のラブ・ロマンス、「モロッコ " Morocco " (1930)」などが日本でも評判になりました。

多くは植民地が背景となります。本作はその源流を引いた流れのなかでも、より深みを増した本流としてとらえることができます。

監督のアンリ・ジョルジュ・クルーゾーはヴェネチア、ベルリン、カンヌの世界三大映画祭の三つの最高賞を世界初で獲得しました。そのうちのベルリンの金熊賞とカンヌのグラン・プリは本作で受賞しています。

日本で評価が高い作品は本作を含め三作あります。(いずれもDVD あり)

一つは「情婦マノン " MANON " (1949)」原作は18世紀のアベ・プレヴォーの小説「マノン・レスコー」を同時代に翻案したファム・ファタールもの。強烈なラストのシークエンスは忘れられない。(ベネチアのグランプリはこれで)

もう一つは「悪魔のような女 " Les Diaboliques " (1955)」。原題では複数なのでしばらく見ると大体の落としどころは推察がつくがそれを表に出さないのが礼儀。初期のハヤカワ・ポケット・ミステリーのファンであればボアロー・ナルスジャック(二人の合作)による同名の原作と比較して読んだはず。結末はちょっと違います。

こちらはファム・ファタール的な情緒はない、文字通りの悪女もの。ハリウッド・リメイク(成功したのかな ? )や日本では二時間ドラマに下手な脚色をされることもある古典的サスペンス映画、いやスリラー映画の傑作。

情婦マノン」と違って文芸作品的な感興は浮かばないところはスリラー映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックに似ているがヒッチコックより女性の描き方は格段にうまい。いや怖い !

その悪女を演じるのは、シモーヌ・シニョレとベラ・クルーゾー。

シモーヌは「恐怖の報酬」で主演するイブ・モンタンの妻。ベラは監督の妻。「恐怖の・・・」ではモンタンの恋人を演じている。

実際には、シモーヌはモンタンとモンローの関係で自殺未遂、ベラはアンリ = ジョルジュとブリジット・バルドーの関係での自殺説など愛した男に悩まされていた。

飛行機はほんの数カットに出てくるだけ。 DC-3 と理解に苦しむアンノウンの複葉機、それと模型の DC-6 のみ。

アンノウン機については情報をお待ちしています。

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