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2018年10月 8日 (月)

キネマ航空CEO 『ミゾーユー』内閣を考えた ついでに「時の流れに身を任せ」る日本人を考えるの巻(その 1 )

 2018年の夏休み明けには「3.11」のカテゴリーを拡充しようと資料を集めていたのだったが、その出鼻に二つの天災が襲い、時限爆弾として潜んでいた人災をも誘発し多くの犠牲者や被害者を出しました。

 亡くなられた犠牲者、ご家族の方々にご冥福とお悔やみを申し上げます。また被害に遭われた方々の日々の生活への復旧の早からんことをお祈りいたします。 

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 この一次、二次・・・この内閣になってから数々の天災が日本国を襲ったのだが、政府もほとんどの国民も犠牲者の数、失った資産の合計金額の大きさに囚われてしまって、本来の天災の意味を考える力を蓄える気力を失っているように見える。

 『大天災は忘れた(やっと立ち直れた)ころに、中・小の天災は忘れる間もなくやってくる』

 つまりは慣れてくるのだろう。

 人間の文明による「温暖化の時代」という言葉は、変わらぬ治世を誇(ほこ「」じゃなくてほこ「りたい」)政治家や一家言がある評論家には嫌われているようである。

 しかし、「気候変動の時代」であることは長寿命となった世代の日本人には実感できる。

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 さて、2018年9月6日の未明に起きた道央南部の地震の前後の空中写真を見比べた当CEO 愕然とした。 当CEO は広大な北海道は土地の使い方は違うはず、と漠然と思い込んでいたようだ。

 しかし、写真が示したのはまったく江戸時代と同じ土地利用の形態のままであった。 山際の住居、その前の道路、そして広げた農地・・・

 さらには地滑りの有様は地質の形態が全くことなることも示していた。

 また、2019年7月7日に入った深夜に岡山県倉敷市真備町に発生した高梁川の支流域の水害は河川改修計画があったようだが間に合わなかった。

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 まず、倉敷市で発生した浸水地域を含めた地形は高梁川とその支流が形成した三角州に近い扇状地の上にできた平地であった。 扇状地は峡谷を削った川の出口から始まり広範囲に造られたなだらかな平地である。

 ただし、扇状地や三角州が造られるのは土砂を運ぶ河川が自然の法則に従って高きより低きに流れる経路を選び低きを高きに変えて、ヒトが手を加えずとも平らにするからである。

 しかし、住み易いなだらかな傾斜地にヒトが住み着くと川は自然の法則に従って自由に流れてもらっては困るのである。

 そこで、堤防を造り川の流れを規制する。 しかし川は土砂を運び続けて川底に沈殿する。 相対的に低くなった堤防はかさ上げされる。 この繰り返しで川底は平地より高くなって天井川となる。

 こうした河川には氾濫時に遊水地や川となる放水路が設けられる。 治水である。 ただし、土地利用の効率を重視すると遊休地とされて多少の土地改良を加えて居住地となり旧に復することは難しくなる。

 多くの浸水可能性のある地域はこうした支流域に広がる。 支流は本流に流れ込む合流点では本流の水位より高くなければならない。 合流点が河口に近づいても支流の堤防は許容水位が低いままで整備は遅れているようだ。

 本流となる河川では発電や上水源としての生活圏から離れた上流域のダム、下流域の堅牢な堤防、そこにダムの予防放水、高潮による河口の潮位上昇のみならず水門の開閉という人為によっても支流の水位は影響を受ける。

 また、海岸では遠浅の海岸を埋め立てて同様の河川や用水路を通し農地に使われたが防波堤と水門の追加で工業用地や住宅地に転用したり、最初から帆の目的で造成を始める。

 ついには海面の上の空中に鋼管や鋼杭で補強されたコンクリートの桁で支えられた飛行場まで出現する。 しかも、完成後の初期歪の確認の余裕もなく、嵩上げの改修もできない状態で。

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 気候変動により今はどこにでも起こる気象変動の時代である。 日本が避けることなどできない台風が巨大化する。暴風を伴う大量の雨が短時間に集中的に襲い駆け抜けるのである。

 また、爆弾低気圧とも、マルチセルとも、スーパーセルとも呼ばれる局地的な豪雨や竜巻も発生する。

 こうした豪雨や強風が都会を襲い停電、断水、交通麻痺などの災害が起こればほとんどが人災のはずであるが、「ミゾーユー」の一言で人災は免罪される。

 もちろん、ヒトが生活のために手を加えて住み着いた、より自然に近い地形にも雨は降り、風も襲い、昔と変わらぬ自然の法則でヒトを襲う。

 大臣や官僚は「ミゾーユー」ですむが「みぞう または みぞお未曾有】」としてどう納得するのか。

 新明解国語辞典 第四版 み・ぞう)【未曾有】 それに類する事件が今までに一度もなかったこと。「古今 ― の出来事」(最近は歴史を忘れ ミ・ゾ・ウと音読みすることが多い「ミゾユウ」も誤り) 

 新装改訂 新潮国語辞典 ミ ゾウ未(曾有】 (「未だかつてあらず」の意) 一、今までに一度もないこと。空前。 二、(梵語 adbhuta)〔仏〕 めずらしいこと。めったにないこと。 以下の出典等省略

   先の大臣(おとど)はどちらの意味でつかったのやら。 そして下々はどう解釈するのやら。 被災者は解釈ではすまないはずだ。

 『気候変動の時代』 とは少なくとも文学系辞書「新潮」の梵語からの解釈が当てはまり、良きにつけ(本義)悪しきにつけ(転意)、【めったにない】 けれど【しかし、ある!】 ことに対応することを考える時代でもあるようだ。

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 さて、大気の自然変動は「気象」だが海洋の自然変動は「海象」となる。 その一つに津波もあるが、ここでは水温の変化について考える。

 水の重さは温度によって変わる。 最も重くなるのは摂氏で 4℃ であるとされるのだが、比重の定義は結構難しい。

  比重 = 物質の質量 / 同一の体積を有する水の質量
       質量比なので単位は無次元となる。 その基準となる以下の項目にはいろんな注釈が付くのだが詳細はウィキペディアに任せて・・・

  1. 基準となる物質は水のみである。
  2. 水の温度を指定するときと指定しないときがある。
    1. 温度を指定しないときは四セルシウス度におけるものである。
    2. 温度を指定したときはその指定の温度を比重と共に示すことになる。
  3. 水の体積は、101 325 Paの圧力下(標準気圧を意味する。)におけるものである。
  4. 物質と水の密度を比較するのではなく、物質の体積と同一の体積の水の質量を直接に比較する。

      常識では水は純水、また温度は 4 ℃ であるが厳密には間違い。

 純水の雨は海にも降る。 いや、海に降るほうがずっと多い。 そして雨水のほうが塩分などのミネラルの溶けこんだ海水よりずっと軽い。

 気候変動による多雨と海水の高温化は、日本が乗っかる大陸系のプレートが海洋系プレートに向かって張り出す大陸棚の上で重しとなっている海水の重さを軽くする。

 言うまでもなく海洋系プレートは大陸系プレートの下側に潜り込み、大陸系プレートの裾である大陸棚を巻き込みながら深い海溝を形成する。

 次回(その 2 )に続く・・・

プレート・テクトニクス理論の予習を少し。

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  比較的新しい理論である。 説自体は古くからあるが1912年の「大陸移動説」からの発展といえる。 工学上の機器の進歩に合わせて観察と傍証による理論化が大局的にはほぼ実証されており、その局地解析に近づける努力が始まっている。

  プレートとは融けた鉄が主体のマントルに浮かぶ外殻である。 ヒトの住めるのはその殻の上に盛り上がり海面から空中に出ている陸地や島であります。

  その殻はひび割れており、上にあるもので大陸系のプレートと海洋系のプレートに分けられる。 火山島は海洋系プレートの上にあって移動している。

  基本的に海洋系プレートが大陸系プレートの下側に潜り込む形で大陸系プレート押し上げている。 その端境が海溝となる。

  それに抗しているのが大陸側のプレートの端つまり大陸棚であり、現在では大陸棚の上の海水の重さも含めて陸地は一応は安定している・・・と思っている。

  現実には海洋プレートがマントルに触れて融け始めるあたりに火山帯ができ火山性地震が多発する。 また海溝付近では側面の崩壊により津波を誘発する地震が発生する。

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ひるがえって日本は・・・(つづく)

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