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カテゴリー「おすすめフライト」の29件の記事

2015年12月29日 (火)

キネマ航空ラウンジの「俳句と飛行機」を大幅改稿

俳句には門外漢の当CEO は西東三鬼(1900-1962:明治33年-昭和37年)ほど飛行機を詠んだ俳人はないのではないか、と愚考しております。

当CEO の趣味の一つに古書店回りがあります。その中で最近見つけた『「俳句」4月臨時増刊 西東三鬼読本 角川書店 1979 』を底本にして飛行機に関連する句のすべてと思われる 65 句を抜き書きして当キネマ航空ラウンジの広報誌掲載中の「俳句と飛行機」の 初稿を大幅に改稿 いたしましたのでご報告いたします。
(なお引用等で著作権等での越権がありましたらご連絡ください。当キネマ航空の内規に従い対処させていただきます)

句は昭和九年(1934)から同三十六年(1961)にわたる日本の航空界の変遷と一俳人とのかかわりのなかで詠まれています。飛行機は形を変えながら(アイロニーを道ずれに)進歩を続け、一人の人間はかかわりかたを変えながらやがて乗ることもなくなり、消えてゆきます。

ぜひ、ご一読、ご再読ください。

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さて、本稿をもって 2015 年最後のプレス・リリースとなります。オスプレイも MRJ も休眠状態ですが来年より再開をする予定です。

キネマ航空CEOオフィスへご来訪いただき、ありがとうございました。
当キネマ・エアラインズ ご愛顧の皆さま、ご家族様、良いお年をお迎えください。

キネマ航空CEO 拝

2015年10月15日 (木)

キネマ航空 012便のチケット配布開始のご案内

お待たせしました

昨日までに紹介いたしました
フランス映画で飛ぶ 012 便 の就航です。
下のチケットをクリックして直接のご搭乗となります。

KINEMA AIRLINES Vol 012
avec Cinémas Français

初飛行の離陸予定時刻は 2015.10.15 / 20:00 (JST)

また、それ以降のフライトはオン・デマンドとなりますので、
随時のご搭乗をお待ちいたしております。

それでは良いフライトを、

Bon voyage !


ヨーロッパ映画、中でもフランス映画には独特の時間が流れて行きます
・・・その時間を浪費だと感じて遠ざけてしまうと
あなたのホーリィ・ウッダイズされた映画人生の中で一生の損となっていくかもしれません

キネマ航空CEO

2015年10月14日 (水)

キネマ航空 012 便 予告編 (その 4)

キネマ航空 012 便は、いよいよ明日、2015年10月15日20:00 (JST)発の夜間飛行にて、メイドゥン・フライトを行います。

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最後の二作品は予告編(その 2)、(その 3)のような関連性はありません。強いてあげれば紹介する二人の監督は、何となく商業ベースの序列を思わせる巨匠とか名匠と呼ぶには当てはまらない。しいて言えば優れた映像作家といえるように思えます。

今回のフライトではすべての作品が監督自身が脚本を手掛けるか、あるいは参加しています。集中力を保てるモノクロ・スタンダード・サイズの名作と同様に、ワイドスクリーンの隅々に行き届いた構図や色彩設計、編集によるテンポの切れの良さは人生を重ねた俳優の演技とともにやはり違うと認識されるはずです。

続けてご覧になるのではなく時間をあけて単独上映作品としての鑑賞をお勧めいたします。

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風にそよぐ草 "Les Herbes Folles  " (2009)
監督はアラン・レネ。 作品の軸にあるのは「個の人間は個の記憶」であるということに尽きるようです。冒頭でレネの初期の作品に言及してみました。

今日(こんにち)の日本は、(美しい、あるいは美しくした)「国の記録が個の記憶」である、となって「個の記憶」が消されてゆく、あるいは消えてゆく、時代に安倍政権が誕生したといえます。

日本では「国の記録」というより商売の格付けとなっている世界遺産、記憶遺産が世界の中で行き着く問題としてレネの初期の作品の中に提起されています。

その意味でも一人一人が「個の記憶」を問い続けなければならない時代となりました。

さて、本作は「個の記憶と他者とのかかわり」と取れますが、長寿時代の人生を切り取った、多少の自戒と皮肉を込めたコメディとして観るのはいかがでしょう。

タンゴ "Tango " (1992)
監督はパトリス・ルコント。すべての作品を観たわけではありませんが初期の作品は一世代、二世代前の監督であるアンリ・ベルヌイユの「ヘッドライト " Des Gens Sans Importance " (1956)」やジュリアン・デュヴィビエの「埋もれた青春 " L'Affaire Maurizius " (1954 )」などの作品に見られる、思うにまかせぬ人生のペシミスティックな恋愛ストーリーを官能で包んで描く作家のように思えます。

本作も初期の作品ですが、こちらはタンゴのリズムに乗せた男三人のロードムービーのコメディです。この作品では男女間の官能もさることながら男同士の魂の結びつきといった雰囲気を醸し出しています。それにしても R-15 にしなくていいのかな。

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飛行機はまず前者「風にそよぐ草」から。

ロールスロイス・マーリン・エンジングリフォン + コントラ・プロペラに乗せ換えたスピットファイア(たぶん、すでにグリフォンに換装されていたMk.XIV の胴体 + シーファイア Mk.46 以降の機首)です。考証上は、こうした機種は公式には存在しません。

その他はっきり判るのは、ビュッカー Bü 133 ユングマイスタースチンソン リライアント (AT-19)、セスナ 152 、あたり。

以下、推定としてロバン DR221 カプロニ Ca.97スポルタビア RF4DPZL-104 に似て非なる何か、とソカタ ラリー・シリーズの初期型、だろうかなー。   

後者「タンゴ」では、

ステアマン・ケイデッドロバン DR 250フォッカー 50 フレンドシップ 、マックスオルスト・ブルザール MH1521 、水平対向エンジンに換装したビュッカー Bü 133 ユングマイスターワコ UPF7 PT-14)。

それから、特徴だけ書いておいた後ろ向きの機体、たぶんフランス機だと思うが識別に役に立つ資料が見当たりません。ご連絡をお待ちしています。     

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女優では、

タンゴ」で浮気の果てに殺されちゃうのはミシェル・ラロック(32)。そのほか、パリのアングラ劇団出身のミュウ-ミュウ(42)、ボンドガールだったキャロル・ブケー(45)、子役出身のジュディット・ゴドレーシュ(21)たちが中年男たちを彩る。以上の年齢は映画公開年現在。
みんな素晴らしいけど、やっぱり女優は30代が最も輝いているなーと勝手にほざく当CEO であります。

風にそよぐ草」では本編のほうに同様の年齢を記載しています。

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本012便は、いよいよ明日、2015年10月15日20:00PM (JST) の夜間飛行にて離陸します。

2015年10月13日 (火)

キネマ航空 012 便 予告編 (その 3)

今回の2作はアマゾンのジャングルが舞台となるアドベンチャー映画です。アドベンチャー映画に分類される多くの作品では現地ロケーションが謳われ、必然的に(人を含む)未開の文化がフィルム(今では電子媒体)に固定されます。

それが、学問的、歴史的、また人道的に正しいのか正しくないのか、ドキュメンタリーかフィクションかという問題につき当たります。その隙間を突いた、つまり人間の本能的な興味を誘導する モンド映画 と呼ばれるフェイク・ドキュメンタリーを考えてみる新旧二本のフランス映画です。この手法は現在のTVプログラムの中でも散見されます。

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リオの男  "L'homme de Rio  " (1964)
監督のフィリップ・ド・ブロカは名が示すように貴族の末裔のようだがイタリアの貴族が出自のルキーノ・ヴィスコンティのような徹底した貴族趣味はない。国民性もあるが貴族制度を維持する王政の崩壊にある150年の差が大きいようだ。

ド・ブロカの作風は本作のようなアクションとコメディにフランス風の皮肉もしくは風刺を利かせたファンタジーといえる。

中でも第一次大戦中、住民も医者も看護人も逃げ出してしまったとある町の精神病院の患者たちが門を開けて街に出て気ままに芝居を始めるが、そこに町に仕掛けられたという爆弾を捜索するために送り込まれた(少なくとも正気な)兵士をめぐる『まぼろしの市街戦 " Le Roi de Cœur " (1966)』は一見に値する。

ジャガー  "L'Jaguar  " (1996)
監督はフランソワ・ヴェベール。(ド・ブロカもそうだが)脚本も手掛けるコメディの王道を行く監督の一人。

リオの男』は「宝探し」だが、本作は「魂(たましい)探し」である。物質から精神へでもあるまいが30余年の年月ということだろう。(ちなみに1997年の第10回東京国際映画祭特別招待参加作品12本中の一本です)

ヴェベールはむしろ舞台作家といった方が正しい。そのため、シチュエーション・コメディの要素が強い作品が多い。

その中でも『メルシィ!人生 " Le Placard " (2001) 』はジェンダー・マイノリティ差別を逆手に取った喜劇。日本では舞台ではできるが映画ではできないという文化の差が感じられますよ。

ヒロイン情報では前者のヒロイン、フランソワーズ・ドルレアックは車の運転中に事故死、享年25歳。カトリーヌ・ドヌーヴの一つ違いの姉。姉妹とも「ド」がつくが貴族の出自ではない。姉妹の競演は『ロシュフォールの恋人たち " Les Demoiselles de Rochefort " (1967) 』。当CEOには母親役のダニエル・ダリューのほうが素敵なのだけど。

後者のパトリシア・ヴェラスケスはベネズエラ出身でスーパー・モデルと呼ばれるなかの一人。本作で映画デビュー。

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飛行機はいっぱい出てくる。

前者ではダグラス DC-8-33 のフラップの話。ロッキード L-149 コンステレーション の主翼端の話から日本航空機製造 YS-11 へ飛び火。その他コンソリデート PBY-5A カタリナフェアチャイルド PT-19 コーネル、たぶんアグスタ モデル 115 などなどそのほかにも。

後者では定番のDC-3カーチス C-46 コマンドーのなれの果て、最大の目玉はエアロコマンダーです。この主翼の平面形状を見て中島航空機製造の小山悌技師長に思いをはせることになります。

お楽しみください。

2015年10月12日 (月)

キネマ航空 012 便 予告編 (その 2)

この 2 作品には、ボンバルディア CL-415 という第二次大戦後に開発されて消防飛行艇という分野を確立した機体が登場します。

カナデア CL-215 から始まり、ターボプロップされた CL-215T 、それを改設計したカナデア CL-415 のちにボンバルディア CL415 と変遷する機体の概要と、最初の CL-215 の設計にかかわったアメリカ人技術者エド・ハイネマンの基本構想を考察した「これが飛行艇の生きる道」と題したコラムで始まります。

if  戦記がお好きな方だとハイネマンがいなければ日本は先の戦争に勝てたかもしれないという妄想を駆り立てそうなダグラス SBD ドーントレス艦上急降下爆撃機の主任技術者でした。

いや違う、防空任務で上空にいた三菱 零式艦上戦闘機を全機海面まで引きずり下ろしてから全滅したグラマン TBF アベンジャー艦上攻撃機を設計したリロイ・グラマンがいなければ、ですか。楽しそうですね。

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ファイアー・ファイター -炎のプライド- "Brasuer " 2005
監督 アルノー・セリニャック

ラ・タービュランス "La Turbulence des Fluides " 2002
監督 マノン・ブリアン 製作 リュック・ベッソン

二人とも日本で公開された作品は少ないが新進から中堅にかけての監督といえると思えます。

前者は同じような題材の作品が各国の映画にありそうです。その国ならどう描くだろう、などと後で考えればフランス映画らしさが見えてくる。

後者は、フランス語圏の文化になじみがないと単なる水中ヌードの映画になるかもしれない。日本人には、ホラー、SF、宗教、心理、恋愛、文芸、哲学 etc. と、どのジャンルに入れるのか、その分別は難しい。それぞれの断片をかじってみることになる。

製作がリュック・ベッソンなので娯楽映画の域にはとどまっているのだろう。トロント映画祭での受賞歴やモントリオール映画祭の開幕上映作品にもなっている。

下世話な女優ネタでは、後者に出ているジュリー・ガイエは2014年、当時のフランス大統領フランソワ・オランドとの密会がゴシップ紙によって公になり事実婚であったオランド夫妻(?)を事実離婚、じゃなくて事実解消させた。プライバシー侵害の告訴をしたようだがその後の報道は(日本語では)ない。

飛行機については、特に珍しい機体ではありませんが、幾つかの飛行機やヘリが背景に出てきます。お楽しみください。

2015年10月11日 (日)

キネマ航空 012 便 予告編 (その 1)

今日より 4 日に亘り、キネマ航空 012 便で上映する 7 作品の予告編として、作品の監督のプロフィルと出てくる飛行機のリストという、何の脈絡もない話を並行して紹介してゆきます。

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この作品で、多少は七面倒くさく感じるかもしれないフランス映画の楽しみ方を当CEO が力説しております。搭乗時には、ぜひご一読ください。

恐怖の報酬 " Le Salaire de La Peur  " (1953) 

原題をそのまま訳した邦題です。

どこの国の映画にも国外のうらぶれた、あるいは危険な街を舞台とした娯楽映画のジャンルがあります。

フランス映画では、「望郷 " Pépé le Moko " (1937)」、アメリカ映画ではフランス外人部隊が背景のラブ・ロマンス、「モロッコ " Morocco " (1930)」などが日本でも評判になりました。

多くは植民地が背景となります。本作はその源流を引いた流れのなかでも、より深みを増した本流としてとらえることができます。

監督のアンリ・ジョルジュ・クルーゾーはヴェネチア、ベルリン、カンヌの世界三大映画祭の三つの最高賞を世界初で獲得しました。そのうちのベルリンの金熊賞とカンヌのグラン・プリは本作で受賞しています。

日本で評価が高い作品は本作を含め三作あります。(いずれもDVD あり)

一つは「情婦マノン " MANON " (1949)」原作は18世紀のアベ・プレヴォーの小説「マノン・レスコー」を同時代に翻案したファム・ファタールもの。強烈なラストのシークエンスは忘れられない。(ベネチアのグランプリはこれで)

もう一つは「悪魔のような女 " Les Diaboliques " (1955)」。原題では複数なのでしばらく見ると大体の落としどころは推察がつくがそれを表に出さないのが礼儀。初期のハヤカワ・ポケット・ミステリーのファンであればボアロー・ナルスジャック(二人の合作)による同名の原作と比較して読んだはず。結末はちょっと違います。

こちらはファム・ファタール的な情緒はない、文字通りの悪女もの。ハリウッド・リメイク(成功したのかな ? )や日本では二時間ドラマに下手な脚色をされることもある古典的サスペンス映画、いやスリラー映画の傑作。

情婦マノン」と違って文芸作品的な感興は浮かばないところはスリラー映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコックに似ているがヒッチコックより女性の描き方は格段にうまい。いや怖い !

その悪女を演じるのは、シモーヌ・シニョレとベラ・クルーゾー。

シモーヌは「恐怖の報酬」で主演するイブ・モンタンの妻。ベラは監督の妻。「恐怖の・・・」ではモンタンの恋人を演じている。

実際には、シモーヌはモンタンとモンローの関係で自殺未遂、ベラはアンリ = ジョルジュとブリジット・バルドーの関係での自殺説など愛した男に悩まされていた。

飛行機はほんの数カットに出てくるだけ。 DC-3 と理解に苦しむアンノウンの複葉機、それと模型の DC-6 のみ。

アンノウン機については情報をお待ちしています。

2015年10月 9日 (金)

キネマ航空 012 便 就航予定のご連絡

お客様各位、

2015年10月15日に就航予定のフライト 012 は、フランス映画もしくはフランス語が主言語となっている映画 7 本を上映できますよう、当CEO以下鋭意準備を進めております。

  恐怖の報酬 (1953)
  ファイアー・ファイター -炎のプライド- (2005)
  ラ・タービュランス (2002)
  リオの男 (1964)
  ジャガー (1996)
  風にそよぐ草 (2009)
  タンゴ (1992)

本フライトのキャッチ・フレーズは、以下の通りです。

ヨーロッパ映画、中でもフランス映画には独特の時間が流れて行きます
・・・その時間を浪費だと感じて遠ざけてしまうと
あなたのハリウッダイズされた映画人生の中で一生の損となっていくかもしれません

ご期待ください。

このほかにも先発のフライトや空港ツアーでフランス映画を上映しております。ご搭乗、ご来訪をお待ちしています。

  Flight 001  太陽がいっぱい (1960)、影の軍隊 (1969)
  Flight 006  冒険者たち (1967) 
  空港ツアー パリ空港の人々 (1993)

キネマ航空CEO 敬白

2015年8月 1日 (土)

キネマ航空 CEO オフィス夏季休暇のご連絡

お客様各位、

受けないダジャレを・・・

You might  think   today's  hot fish.
ユーマイト 思えど 今日の あつ 魚

「・・・えど」は think のあとに though とか but の否定接続詞が必要!いや might の仮定法で意味は通じる!と言い合っていた記憶がよみがえりました。

中学にはいって英語を習い始めた一年目の冬でした。したがい原形は some fish でした。

ということで、各位をお寒くさせたところで当CEOオフィスは夏季休業に入ります。

・・・といいましても本業のキネマ・エアラインズの増便をはかって皆様のご期待に応えたいと思います。

皆さまの良き夏の思い出ができたころにまたお目にかかります。

キネマ航空 CEO 拝

注目をいただいているオスプレイのカテゴリーは本日同時公開の『キネマ航空CEOの 「シングルとタンデムのあいだに」 の巻 その 3』にてしばらく中断いたします。

また、ご愛顧いただいております キネマ・エアラインズ は通常通り運行いたしております。繰り返しのご搭乗をお待ちしております。

2015年1月 4日 (日)

キネマ航空CEO 新年のご挨拶と記事訂正のお詫び

明けましておめでとうございます・・・とはいえ、

「門松は 冥途の旅の一里塚 目出度くもあり 目出度くもなし」 

・・・と、憎まれ口をきく歳となりました。

さて、昨年末にかけては本業より読書に集中しておりました。その経緯はブログに記したとおりであります。まあ、書評等は異端として分類されるのでしょうがそれで良しと考えています。

昨年はブログのカテゴリーの一つの「オスプレイ」は中途半端なペンディング状態ですがそのうち再開する予定です。

いっぽう本業のキネマ航空の増便は1便のみでした。

その 011 便 の 『アロー " THE ARROW " 』 の囲み記事「アウトフローによるピッチアップ」のなかで遷音速時における直線翼と三角翼の挙動の文章に重大な錯誤があり大幅に書き直しました。

ここに謹んでご連絡とお詫びをいたします。改めて ご一読 ください。

また本編後段の、

BAC TSR.2 爆撃機もアローと同じような道をたどって中止されています。ちなみにこちらは尾翼付でしたが三角翼の翼端を下方に折り曲げた後年のノースアメリカン B-70 ヴァルキュリーの可変翼端にも通じた形状をしていました」

・・・につきましても、 BAC TSR.2 の形状は B-70 ヴァルキュリー のそれとは設計意図や機能が異なると指摘を受けましたが形状が似ているということだけですのでそのままといたします。 

ヴァルキュリー のそれは、胴体下のエンジン・ナセルに生じるショック・ウェーブ を抱え込むコンプレッション・リフト(圧縮揚力)用途だそうで、それより遅い速度(といっても音速以上)で飛ぶ BAC TSR.2 では必要ない、ということですが、それよりずっと遅い大型鳥類でも翼端を下げて空気を抱え込むことは行っております。(もちろん物理的な圧縮圧力の発生理論は違いますけど)

BAC TSR.2 には、そのほかにも翼端版効果、肩翼の過剰なロール安定を抑えて機動性を向上させるための下半角やヨー安定のベントラル・フィンの効果もあるはずです。  

この辺りは機会がありましたら・・・といっても  BAC TSR.2 が出てくる映画なんてあったかしら ? !

なお、ご心配をお掛けしております当CEOの一昨年のがん手術の経過観察は問題なく過ぎております。

したがい、今年こそは頑張って(我を張って) 『フランス・フランス・おフランス』のフランス映画に『核兵器絡み』の 2 便の増便を計画中です。できれば日本映画のいくつかも・・・

乞うご期待 !!

以上、末尾ながら皆さまのご健康を祈念して、キネマ航空年頭のご挨拶といたしたく存じます。

2015年正月吉日

キネマ航空CEO 拝

2014年8月14日 (木)

キネマ航空 011便拾遺 その1 『アロー』編 ベターメントとイノベーション

2014/07/15 22:30 キネマ航空 011便 が就航いたしました
ご搭乗をお待ちしております

フライトプランは こちら

011便の筆頭はアブロ・カナダ CF-105 アローがアメリカの圧力で開発中止に追い込まれた経緯を描くカナダのTV作品でしたが日本にも似たような例があります。

JSDAFの三菱 F-1 およびMD(現ボーイング) F-4J の更新機種は、『日本独自の戦闘機』を開発しようとする計画に対するアメリカ政府(もちろん軍需産業)のロッキード・マーチン F-16 を調達させる横やり工作をかわし、そのF-16 をベースに高いライセンス料と部品の購入を強いられながらも日本独自の仕様を盛り込んだ三菱 F-2として 開発された。(背景はもっと複雑なようですが要約すると・・・です)

アローとは違い正式採用となり、本来ならゼロ戦の再来だったはずという片鱗を残しているということでか、 F-2 をけなすと、とんでもないことになるようです。

WEBで『駄っ作機 f2 』とか『最悪航空機 f2 』で検索するとあまたの反論が出てきて、「筆者が訂正、謝罪した」とか、翻訳本には「訳者に訂正させろ」、とか賑やかです。まあ、軍用機ですから実際に交戦しなければ本当のところは分かりません。

日本が既成機種のF-16 ではなく、 F-2 の開発にこだわったのか、といえば、次の三点のようだ。何となくアローの仕様に似ていませんか?

 ・ 戦闘行動半径480km以上
 ・ 射程100km以上の空対艦ミサイルを4発搭載できること
 ・ 目標探知性能の高いフェイズドアレイ・レーダーの実装

行動半径は排他的経済水域の200海里(370km)線内をカバーする前提と思われる。110kmもオーバーしている、と言われても海岸線のいたるところに発進基地があるわけでもないからね。いっぽうでは陸の間が200海里もない国もあるので某政党では憲法解釈の根拠にしていたようでもありますが・・・後者は議論としては幼稚なような・・・

F-2 の仕様決定時(1985)と F-16 の仕様策定時(1972)の比較では明らかに F-2 のほうが進んでいたのは間違いない。

その仕様の差は1983年3月から6月にかけてのフォークランド海空戦闘の戦訓であろう。

すなわち、丸い地球の水平線下に隠れての攻撃を基本として、島嶼の陰に入ったり、または背としたりすることで、ルックダウンの探知能力の低い艦隊には航空優位に立てる。

その結果、英軍の艦隊や船団は空対艦の戦闘では多くの損害を出した。また攻撃用弾薬においても空対艦誘導ミサイルばかりではなく旧来の投弾方法でも命中が得られる結果となった。(信管設定での不発も多かったようだけど)

当然、米国も戦訓は取り入れる。 F-16 のほうは生産数が多いためマイナー・バージョンアップである生産ブロックごとに仕様のステップ・アップを進めており、空対艦ミサイル ハープーンの装着時点での差では( F-2 フリークからは反論がでるだろうけど)対艦ミサイルの搭載数が2基少ない程度であろう。

日本海軍の大艦巨砲主義のような、逆トラウマ的な重い対艦ミサイル搭載数が1機当たりで多いほうが 戦術的に優位とする仕様には疑問はある。

4基のミサイルといっても発射は機体のバランス上から左右の2基を同時に発射し、続く2基の発射で奥にいる艦を狙うには同じ高度のままの直進が必要だろうし、高速で敵のピケット・ラインに近づいていくことになる。

まあ、母機から目標をロックオンしなくても、撃ちっぱなしで衛星やその他の戦術統制機からの遠隔誘導でミサイル自体が自己誘導のできる目標の近くまで飛ばせるのかもしれないが・・・こうなると戦闘機というより運び屋だね。

いっぽう防衛する艦隊側のルックダウン探知能力にしても空母から発進する早期警戒機でなければ達成できないかどうかは、戦訓から30年たった現在では覆っているかもしれない。

翻訳本の指摘は、日本は同じ陣営で二倍の価格となる自前の戦闘機(戦時消耗品)をそろえるより、多少性能が劣っても二倍の機数をそろえたほうがよい、といったところのようだ。

実戦になれば消耗は避けられない。しかし、控えのパイロットがおれば損耗機数をうめる補給を受けて転換訓練を省略した即戦力となれる。

裏を読めば日本は本当に自分達の陣営で戦争する気があるのかな?とも・・・スイスやスエーデンの武装中立は外交交渉の仲介国になれるが日本ではねー・・・とも読める。
最近は聞かなくなった非武装中立はもっと非現実ではありますが・・・

とはいえ、欧州連合のユーロファイターの連合から一抜けたのフランスのダッソー ラファールの例もあるからどっちもどっち、か・・・要するに男の子も国家も自前の戦闘機が好きなんだな。

好き!といってもイギリスもドイツも一国で戦闘機を賄う気はないようだけどフランスはやる気満々ですね。いずれドイツともう一戦交えるときに備えるつもりかもね。いや、ホントのところは戦闘機輸出のフリー・ハンドがほしいんだろうね。

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F-2 が『ゼロ』の末裔か、というと生まれてからの大きな進展が進められないということではよく似ている。これはご先祖にあった基本設計で、というより単純に予算執行のできる生産機数が少ないためだろう。

もっと言えば、ある時点で一歩進んでいたということは「零戦」と同じく技術の進展を外挿法で予測して仕様をつくり、開発していたことである。つまり、より良くする、ベターメントの開発技術であるといえる。

アメリカもステルスにシフトした F-22F-35 あたりからベターメントの限界を感じ始めて、マルチロールと呼ばれる戦闘機の攻撃用途の部分は無人機に置き換えていくようだ。

ベターメントの対極はイノベーションであるが、イノベーションには企業が潰れるほどの衝撃を産業界に生じさせる。

アメリカの軍需産業はそれぞれ中小の標的機(ドローン)の製造メーカーを傘下に吸収し、マイクロソフトはすでに市中で無人機のパイロットを養成できるゲーム・アプリケーションを完成させている。

これからはF-22 に対する F-35F-15 に対する F-16 と同じように大量に生産される保証もしくは確証はないと考られる。

完全に理論通りに創ったと考えられる F-117 よりステルス性は後退したと考えられる F-22 の調達数を極端に減らしたのは予算不足ばかりではなく、アンチ・ステルス技術が進歩した結果とのバランス・・・では、と、思われる。

いっぽうでは仮想(なにせ友軍機が務めるもんで)空戦実験によるキルレシオによるとも思える。たとえば、5対1だと味方が1機落とされる間に敵を5機落とせる、とすれば敵の5分の1強の機数をそろえておけばいいこと・・・になるが、そんなにうまく行くとも思えないのだけど。

生産機数が少なければ単価を高く設定できるとはいえ、最近伝えられる F-35 の国内事業に対する三菱の逡巡には、設備投資の補助金増額と、政府に貸しを作る駆け引き、があるとは思うが、民間機に傾注するための財務内容からは戦闘機ビジネスの限界を深刻に考え始めているとも思える。

WEBで語られている実績や自信があるなら、買わせていただくのではなく、造ってあげる立場で日本国政府が交換条件として三菱に代わって米国政府と民間機開発の具体的援助を取り付けるなどの政府間の覚書などと引き換えに参加するなど航空政策を行っていただきたいものですね。

?、F-35ロッキード・マーチン社の開発で、民間機の設計・製造・販売から撤退して、ン十年たっているですって?そこにボーイングを巻き込んで交渉するのが国家官僚の仕事でしょう!相手は国務省だけ、こちらは財務省を巻き込んで外務省、通産省、防衛省の連合軍じゃないですか。(そー・・・だからダメなの?)

以下余談(キネマ航空のコマーシャル)

当 キネマ航空007便 の「イングリッシュ・ペイシェント」にもご搭乗をお待ちしています。

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