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2020年12月 5日 (土)

ミッドウェーの「運命の5分間」の後先き・・・スマート、ステディ & サイレント・ネイビィで零式水偵の偵察員になってみる、の巻

参考にした #10 のコンテンツの中に「特別企画 偵察員マニュアル」が含まれていたので関係ありそうな個所を抽出している。詳細は参考書籍にて確認ください。

こうした資料は各教育隊や航空隊で独自で作られており、一部が手書きで残されているようです。参考ではひらがなに変換されているが当時はカタカナ表記のはずなので再変換しておきました。

後記には「相当部分を省略した」とあり、そこから偵察と航法の部分の興味を引いた部分を抽出しました。そこからさらに、気象予報士試験のテキストに使えそうなほど充実している気象学や対潜水艦爆撃概要などを省略しています。

 


海軍第13連合航空隊 偏 偵察員須知 昭和18年10月(第一章 抜粋)
第一章 偵  察
 第一節 飛行索敵
 一、捜索
(一) 捜索実施要領
 (イ)任務ニ対スル事前ノ研究
  (1) 敵情ナラビニ友軍ノ研究
  (2) 本機ノ任務オヨビ海図、航空図、地点図ノ準備
  (3) 行動(行動時間、交代方法、帰投時刻、場所ナド)
  (4) 主隊(母艦、搭載艦)ノ行動予定
  (5) 通信ニ関スル事項
  (6) 故障オヨビ天候ノ異変ナド保安ニ対スル処置
 (ロ)飛行高度ノ選定上考慮スベキ事項
  (1) 敵情ナラビニ隠密ノ程度
  (2) 天候、海上ノ模様ニヨリ視認良好ナル高度
  (3) 航法実施容易ナルコト
  (4) 風向、風力ヲ考慮スルコト
 (ハ)出発時母艦(陸地)ヲ見失イタル距離ヲ測定シ置ケバ、敵発見時 艦船視認判定上ノ好資料タルノミナラズ、帰投時ノ参考トナル
 (ニ)搭乗員ノ見張分担区域ヲ定メ、相互ニ連絡ヲ密ニシ、敵機ニ対スル警戒ヲ厳ニスルト共ニ視界内ノ敵ヲ逸スルコトナキヲ要ス。
偵察員ハ努メテ双眼鏡ヲ利用スベシ
 (ホ)任務途上、航法目標、味方艦船ナドヲ発見セバ図板ニ記入シ置クヲ可トス
 (ヘ)捜索実施中敵ノ一小部隊ヲ発見シタルトキ、コレニトレワレ主任務ノ達成ヲ忘却スベカラズ
 二、敵発見時ノ処置
(一) 敵艦船ヲ認メタル場合
 (イ)時刻ヲ読ミ取リ、目標ノ種別ヲ判定ス
 (ロ)敵ノ方位ヲ測定ス
 (ハ)目測ニヨリ距離ヲ判定ス
 (ニ)我ガ機位ヨリ敵ノ概位ヲ記入ス
 (ホ)敵針敵速ヲ判定ス
 (ヘ)所要ノ報告ヲナシ、爾後ノ行動ニ移ル
 (ト)敵艦位ノ正確ヲ期スルタメ、敵方位線ノ交差点ヲ求ムルヲ可トス
 (チ)要スレバ方位測定電波ヲ輻射ス
  (ニ) 敵機発見ノ場合
 (イ)隠密避航ニ努メ時刻、機種、機数、位置、針路、飛行高度、携行兵器ノ種類ナドヲ報告ス
 (ロ)艦上機ナリヤ陸上機ナリヤ、マタ水上機ナリヤ飛行艇ナリヤノ区別ヲ確認ス
 (ハ)艦上機ナル時ハソノ機ノ行動半径内ニ敵空母ノ存在スル公算アリ、水上機ナル時ハ付近ニ水上艦艇アルベク、陸上機モシクハ飛行艇ナル時ハ付近ノ島嶼ニ基地アルコト確実ナリ
(三) 有力艦船発見ノ場合
 (イ)上空哨戒機ノ有無ニ注意シツツ単独飛行中ナリヤ捜索例ノ一艦ナリヤ敵空母存在セザルヤナド、ソノ付近ヲ捜索ス
 (ロ)艦型識別困難ナル時ハ、速ヤカニ概報ヲ発シタル後サラニ詳報ヲ送信スベシ
 (ハ)偵察ノ結果捜索主目標ニアラザル時ハ、報告シタル後極力敵ノ視認ヲ避ケ予定ノ捜索ヲ続行ス
 (ニ)捜索ノ結果、敵ノ関連部隊ヲ発見セル場合ハ直チニ適当ナル行動ニヨリ速ヤカニ敵兵力ノ配備、主力部隊オヨビ空母ノ所在ナドノ偵知ニ勉ムベシ
(四) 敵大部隊ヲ発見セル場合
 (イ)上空哨戒ノ敵戦闘機ニ注意シツツ天象、地象ヲ利用シ極力隠密裏ニ空母ノ存否オヨビ捜索主目標、艦艇ノ配備ヲ確認ス
 (ロ)空母ノ存否オヨビ艦艇ノ隻数ハ第一報(概報)ニ入レルコト
 (ハ)空母ヲ発見シタル場合ハ甲板上ノ飛行機ノ有無、上空戦闘機ノ数、発着状況オヨビ付近海面ノ天候ナドヲ報告ス
 (ニ)爾後隠密ニ接触ヲ継続スルカアルイハ一時避退シ時々接近シテ敵情ヲ偵察シ所要ノ報告ヲナス
(五) 敵潜水艦発見ノ場合
 (イ)捜索中敵潜水艦ヲ発見シタル場合ハ、速ヤカニコレヲ攻撃スルト共ニ報告ス
 (ロ)爆弾ヲ有セザル場合トイエドモ擬襲ヲ行ナイ、敵ヲ制圧スルハ作戦上有利ナリ

 第ニ節 偵察
 一、偵察飛行中留意スベキ事項
(一) 天象、地象ノ利用
(イ)雲ノ利用
  (1) 断雲アル場合ハ間隙ヲ利用シ偵察ス
  (2) 暗雲ヲ背景トスルカ、アルイハ雲ノ下際ニオイテ隠見シツツ偵察ス
(ロ)太陽オヨビ月ノ利用
  (1) 太陽ハ一般ニコレヲ背ニスルヲ有利トス
  (2) 薄暮、黎明時マタハ太陽ノ高度低キ場合ハ太陽に面スルヲ有利トス
  (3) 夜間ハ月ニ面スルヲ有利トス
(ハ)陸影ハ背景トスルヲ有利トス
(ニ) 高度ノ利用
(三) 敵見張能力ノ虚点ヲ利用ス
艦船ニオケル見張能力ハ一般ニ前方ヨリモ後方粗雑ナルヲ常トス
  (四) 接触中敵情ニ関スル報告事項
(イ)敵主力ノ変針、増減速マタハ分進
(ロ)敵兵力ノ集結(主隊トノ関係位置)
(ハ)敵ノ展開方向
(ニ)敵空母ノ飛行機発着状況
 二、潜水艦発見ノ端緒
(一) 水上状態ニテ遠距離ニ浮上セルトキ
(ニ) 潜望鏡ノ露頂潜航
(三) 潜没海面ニ残セル油紋マタハ航跡
(四) 海上長濤アル場合、艦体ノ露出
 三、敵情報告ノ具備スベキ要件
(一) 時刻
(ニ) 兵力
(三) 場所
(四) 動静
 四、任務報告
(一) 主任務ニ対スル成果
(ニ) 行動経過中特ニ報告スベキ事項
(三) 機体発動機ノ情況、搭乗員異常ノ有無

海軍第13連合航空隊 偏 偵察員須知 昭和18年10月(第二章 抜粋)
第ニ章 航  法
 第一節 推測航法
第一項 推測航法ノ基礎的要素

 一、飛行高度
(一) 出発点高度誤差(略)
(ニ) 気圧誤差(略)
(三) 気温誤差(略)
 ニ、機  速
(一) 速度計(略)
 三、偏流角測定
(一) 偏流角測定法(略)
 四、測  風
(一) 測風法(略)
 五、実測測定法
(一) 偵察鏡ニヨル法(略)   
(二) 鏡式偏流測定器ニヨル法(略)
(三) 爆撃照準器ニヨル法ニヨル法(略)
第二項 推測航法実施上ノ要点
 一、実航跡ノ確認ト修正
(一) 実航跡ノ記載
 (イ) 偏流変化セル場合ハ平均編流ヲ以テ流レタリト見ナシテ実航跡ヲ水偵ス
 (ロ) 複雑ナル運動ニ対スル場合
   (1) 風ノ変化ナキ場合(参照図 略)
   (2) 風ノ変化アル場合(参照図 略) 
 二、飛行高度ノ選定
(一) 航法精度ニ重点ヲ置ク場合ハ低高度ヲ可トス
(二) 飛行機ノ性能ヨリ見レバ3000メートル付近ヲ最良トス
  三、気流ノ選定
(一) 乱雲、積乱雲ノ下際、不連続面、夕立雲、スコール、吹雪付近ハ気流不良ナリ
(二) 強風連吹時陸地、島嶼、岬、角ナドノ風下側ハ気流不良ナリ
(三) 雲ノ発生マタハ飛散スル時該断雲付近ノ気流不良ナルコト多シ
(四) 高度3000メートル以上ハ概ネ気流良好ナリ
 四、外力影響ノ観察並ビニ測定
(一) 気流ノ観察中特ニ注意スベキ点
(イ)海上風波ノ変化(略)
(ロ)雲量ノ変化(略)
(ハ)地形ノ変化(略)
(ニ)気温ノ変化(略)
第三項 推測航法ノ適用
 一、夜間航法
(一) 航法目標灯ノ使用(略)
(二) 着水照明炬マタハ発煙投弾ヲ持チウル法(略)
 二、雲上航法(略)
 三、霧中航法(略)
 四、夜間航法
索敵行動中敵ヲ発見セバ直チニソノ方位オヨビ距離ヲ測定シ、ソノ時ノ推測機位ヲ基準トシテ敵ノ位置ヲ図上ニ記入ス
爾後接敵行動ニ移ラバ的針的速ヲ測定シ、敵ノ行動ヲ図上ニ記入ス
接触終ワラバ敵艦ヲ基準トシテ方位距離ヲ測定シ、ソノ時ノ敵ノ位置ヨリ逆ニ自己ノ機位ヲ求ム

 第二節 後続機航法
 一、実施要領
(一) (略)
(ニ) (略)
(三) (略)
(四) (略)
 二、後続機航法実施上ノ注意
(一) 実施上最モ重要ナル事項ハ操偵間ノ緊密ナル連絡ナリ
従ッテ操偵両者ハ常ニ下記事項ニ留意スルヲ要ス
操縦員ヨリ偵察員ニ通知スベキ事項
 (イ)一番機ノ変針
 (ロ)高度ノ変換
 (ハ)速度ノ増減
 (ニ)風向ノ変化
 (ホ)地物ヲ発見セル場合
(ニ) 偵察員ヨリ操縦員ニ通知スベキ事項
 (イ)基準針路
 (ロ)風向、風速
 (ハ)偏流角
 (ニ)実速
 (ホ)機位
 (ヘ)予定到達時刻
 (ト)地物ヲ発見セル場合
(三) 羅針儀ナラビニ速度計ノ示度ハ指針ノ振レニ注意シ、ソノ平均値ヲトリ基準進路マタハ基準速度トスル
(四) (略)
 第三節 会合法
 一、艦船トノ会合法例(図等省略)
 二、計算盤ニヨル作図法(図等省略)
(一) (略)
(ニ) (略)
(三) (略)
(四) (略)
   第四節 速度試験
 一、算   式(略)
 二、速度試験実施上ノ注意(略)
(一) (略)
(ニ) (略)
(三) (略)
(四) (略)
(五) (略)
(六) (略)
 三、航法計算盤ノ利用(略)
(一) (略)
(ニ) (略)
 第五節(不明)
 第六節 無線航法
 一、無線航法実施上考慮スベキ事項
(一) 無線方位測定ニ当リテハ費消時ヲ要スルヲ以ッテ費消時ニ対スル考慮ヲ要ス
(ニ) 方位測定誤差ハ約5度ナルモ時ニ大ナル誤差ヲ偶発スルコトアリ。シカシテ誤差ハ一般ニ距離近キホド大ナリ
(三) 測定方位ノ通報ハ方位測定艦所ヨリ見タル航空機ノ真方位ヲ通報ス。ユエニ航空機ハソノ反方位ニ帰投スルモノトス
(四) 測定間隔ハ通例10分ナイシ20分ヲ可トス
(五) 無線航法ヲ実施スル時トイエドモ常ニ外力ノ影響ヲ考慮シ、正確ナル正確ナル推測航法ヲ実施シアルヲ要ス
(六) 方位測定ニ当タリ反方位ヲ測定スルコトアリ。モシ反方位ノ疑イアル時ハ直チニ測定方位ニホボ直角ニ飛行シ、10分ナイシ15分毎ニ数回方位測定ヲ要求シソノ変化ニヨリ反方位ナルヤ否ヤヲ判定スルヲ可トス。スナワチ航空機ガ母艦ノ東方ニ在リテ北ニ向カウ時ハ方位ハ次第ニ減少スルコト明ナリ、ソノ際通報方位次第ニ増大スル時ハ反方位ナリ(参照図省略)

 

以上、偵察員士官を含む下士官、兵の実務教本からでした。 次回は #11 の士官搭乗員向けの教範の中から偵察関係のみを抽出する予定です。
羅針儀の教本が見つからないのは残念ですが、まあ基本は海技試験の参考書とさして違わないとは思います。

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